こんにちは。夜帷(よとばり)です。
今回は、企業の経営活動を記録・計算・整理して、
企業の経営成績と財政状態を明らかにする技能の習得度を測る
「日商簿記検定3級」
について、2023/10/7にCBT(ネット試験)にて受検し一発合格しましたので、
今回は、その中身についてではなく、
・日商簿記検定試験とは?
・受検理由(メリット)
・CBT試験の概要と特徴
など概要を中心にお話したいと思います。
下記記事にて、私がこれまでに取得した資格とその他資格についてご紹介していますので、
合わせてお読みください。
実は、今年2月に受検予定をしていたのですが、
部署異動やプライベートの都合によって、予定よりも半年以上後ろ倒しになってしまいました…
下記記事にて、当時私が簿記について発信した一部の情報をご紹介していますので、
合わせてお読みください。
日商簿記検定試験とは?
日商簿記検定試験とは、日本商工会議所と各地の商工会議所が主催する簿記の検定試験で、
一般的に「日商簿記」と呼称されます。
そもそも簿記とは、日本商工会議所・各地商工会議所HPによると、
「企業規模の大小や業種、業態を問わずに、日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにする技能」
と表現されており、簿記を勉強することによって、
「企業の経理事務に必要な会計知識だけではなく、財務諸表を読む力、基礎的な経営管理や分析力」
を身に着けることができます。
受検理由
簿記は、先にお話させて頂いたように、その技能を用いる主な職種としては、
・経理職
・会計職
などのいわゆる事務職となります。
しかし、私が現在担当している職種は機械設計職ですので、
一見すると「必要ないのでは?」と思われるかも知れません。
確かに、いわゆる日常業務の中で簿記に関する技能を「直接」用いることはありませんが、
今回、簿記について勉強した経験から、
「簿記を勉強することは社会人として必要」
と断言することができます!!!
以下に、簿記を勉強することのメリットをいくつかお話させて頂きます。
簿記を勉強するメリット
コスト感覚の定着
先に簿記について概要をお話しましたが、もっと簡単に言えば、
「会社のお金」について知見を得られる、
ということになります。
例えば、私が現在担当している機械設計職における業務フローは、
「見積」→「基本設計」→「詳細設計」
となっています。
「見積」業務では、製品全体としての概算額を算出する必要があり、
また、「詳細設計」業務では、製品実現の購入品などを算出する必要があります。
また、設計より下流の工程である「生産管理」や「調達」といった職種においても、
同様に、人やモノのお金を算出する必要がありますし、
上流工程である「営業」においては、言わずもがな必須となります。
したがって、多くの職種において、
会社のお金がどのようにして生まれどのようにして流れているのか
を知ることがとても大事となります。
特に、これらの業務そして経営活動の中で重要な要素として、
「コストダウン」がありますが、ただ日常業務を行ってるだけでは、
お金に関するアンテナを養うことは難しく、
コストダウンを実現することが出来ない、
というのが多くの企業にとって正直なところだと思います。
簿記を勉強することによって、お金に関して機微に反応することが出来るようになり、
コストに関して自身の職種を越えて横断的な見方が出来るようになります。
経営状況の把握
現在勤めている企業の経営状況を把握することは、従業員として非常に重要となります。
その理由はいくつかありますが、一つ例を挙げると、
「終身雇用制度が崩壊する未来」が高い確率で生じるからです。
そもそも終身雇用制度がここまで多くの企業で採用されているのは日本が珍しく、
例えばアメリカなどでは、ある一定の期間のみの労働契約、を次々と繰り返す、
ということが現在では一般的です(成果主義の採用)。
しかし、そういった日本の状況においても、
景気が悪化しその底が見えず、加えて少子高齢化社会による労働者不足に伴って、
いわゆる売り手市場と呼ばれる、企業が労働者を選別するのではなく、
労働者が企業を選別する時代に移り変わっています。
日本は、欧米諸国と比較するとまだまだこの先も終身雇用制度が一般的となる、
というデータもあるようですが、景気悪化に伴い、
以前よりも、はるかに転職することのハードルが下がっています。
労働者目線からすると、土地や家族などに縛られる特例を除いては、
より良い労働条件で働くことが優先されるのは至極当然です。
そのため、企業の経営状況を把握出来ることは自分の将来を守るためにとても重要なことなのです。
CBT試験の概要と特徴
「CBT試験」と言っても、中々馴染みの無い方が多いと思いますので、
今回は、CBT試験の概要と特徴について簡単にお話させて頂きます。
CBT試験とは?
「CBT」とは、Computer Based Testingの略称で、
要するに、コンピュータを用いた試験方式のことです。
これまでは、各種試験を受検するために限定された会場へ直接足を運ぶ必要がありましたが、
CBT試験では、それよりはるかに多い会場(コンピュータ(PC)が置かれた場所)、
で受検することが可能となります。
このような移動手段に関する利便性に加えて、以下のような特徴があります。
インターネットで予約可能
インターネットが普及する以前は、特定の場所に受検するための書類を取りに行き、
それを郵送する必要がありましたが、
CBT試験では、申し込み自体をインターネットですることが可能です。
今回、私が受検した日商簿記検定試験では、2級と3級がCBT試験と対象になっています。
申し込み方法としては、非常に簡便で、
専用サイト(リンク先を参照のこと)からアカウントIDを新規作成しログインすることで、
受検したい級数を選択し、ガイドに合わせて進むだけで可能となります。
支払い方法
上記の専用サイトから各種登録するのですが、
クレジット払いとコンビニエンスストア払い、
の2種類から選択することが可能です。
例えば、日商簿記3級ですと、商業高校などの学生なども受検する機会が多く、
そういった方々は親のクレジットカードを用いることなく、
コンビニエンスストアで受検料を支払うことが出来ます。
以前、私が受検した、
「ITパスポート試験(IP)」と「情報セキュリティマネジメント試験(SG)」も、
このCBT試験を利用しました。
これらの受検に対する情報も下記記事にてご紹介していますので、合わせてお読みください。
まとめ
今回は、私が2023/10/7に受検し一発合格した、
「日商簿記検定試験3級(日商簿記3級)」について、
・日商簿記検定試験とは?
・受検理由(メリット)
・CBT試験の概要と特徴
についてご紹介しました。
私自身が転職希望していることもありますが、改めて社内の経営状況を見た時に、
かなりネガティブな情報が顕在化したこともあり、
本資格を取得したことは非常に有意義であったと思います。
また、設計職を主担当としている人材の中で、簿記を取得している方はほとんどいないため、
転職もしくは自社でのキャリアアップにもかなり有効だと感じています。
加えて、多くの企業における管理職の場合、
自部門のマネジメントはもちろんのこと、その中にはお金に関する管理も含まれて来ることから、
最低限、経営状況はもちろんのこと、経営管理やその分析などを行うにあたって、
非常に有益な知見を得ることが出来たと考えています。
また、合格率自体も40%程度と簡単に合格できる資格ではないため、
今後は、勉強方法・教材・所要時間・コツ・注意点などといった、
合格することに対するアプローチとして、重要だと感じた部分をご紹介できればと考えています。
ぜひ、本記事をご参考にして頂きまして、
「日商簿記検定試験3級(日商簿記3級)」に挑戦してみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!
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